イラスト作品のクオリティを上げる【初心者でも簡単な7つの方法】

本日もコミック・イラスト教室のブログにアクセス頂きありがとうございます。
こんにちは。
イラスト講師のmei(@mei_decoillust)です。

今回は、「イラスト作品のクオリティを上げる7つの方法をざっくりとお話しします。
小さい女の子向けに描いたプリキュアっぽい女の子のイラストを参考にしながら説明します。
イラストができるまでには、「アイディア出し」「ラフスケッチ(構図)」「下書き」「ペン入れ」「着彩」という工程があります。
初心者向けに下書きから着彩までに気をつけたほうが良いことをまとめました。
ペン入れにはコピックマルチライナー、着彩にはコピックスケッチを使いました。

クオリティを上げる7つの方法

1.アイディアをたくさん出そう♪

「アイディア出し」の段階で、クオリティの高い作品になるかどうかは、ある程度は決まっていると思います。
見応えのある作品になるように、とりあえず、たくさんのアイディアを出してみてください。

アイディアとは、何を描くのか、どんなモチーフを入れるのか、誰に向けてなのか、どんな技法を使えば伝わるのかということを、「単語」や「文章」などで書きながら考える段階のことです。
アイディアがたくさんあれば、ラフスケッチを描くときにも迷いがなく描けるはずです。

 

meiの顔

あまり知られていませんが、アイディアこそがクオリティを上げるために一番重要なことです。

 

「ラフスケッチ」の段階では、実際にアイディアをまとめていきます。
ラフスケッチとは、下書き(実際に用紙に鉛筆で描く)する前の設計図のような役割です。
描くというよりは、構図を描きながら、考えをまとめて整えるイメージです。
構図の良さが作品のインパクトにも繋がるので、構図のパターンもいくつも考えたほうが良いです。

 

meiの顔

もう、思いつかない〜!!と思ってからが本番です!!

 

塗りたい色のイメージなどもメモしておくと、着彩するときに便利です。
計画すればするほど、後で変更することは、心理的にも大変になります。
最初にアイディアをたくさん出しておけば、イラストを描いている間の迷いも減ります。

 

meiの顔

しかも、他のイラストレーターさんよりもユニークな作品になります。

 

もし、途中でイメージ通りに描けなくなったとしても、後からもアイディアを組み合わせたり、すぐに変更することができるのでおすすめです。
とにかく、アイディアはできるだけたくさん出しましょう。

アイディア出しとラフスケッチは、描くというよりも考える段階です。

 

2.下書きの段階で頭身をチェックして直そう

イラストに全身を入れる場合は、特に頭身のバランスが重要になります。
その場合は、6頭身〜8頭身くらいのお好きな頭身で描いてみましょう。
自分でイラストをチェックしまくりましょう。
チェックするのは、頭身だけではなく、腕の長さ、足の長さなども見てくださいね。綺麗に消しゴムで消せるように、なるべく薄く描きましょう。

meiの顔

あれれ?ちょっとお顔が大きめかも??

下書きのうちに、自分でチェックするクセをつけよう。

 

3.お顔は命なので、しっかり描こう

背景や衣装などに気を取られがちですが、顔が可愛くないと始まりません。
結局はお顔なんです。
やはり、顔や表情がタイプだと見てしまいますよね。魅力的な表情にしましょう♪

meiの顔

ちょっと勢いで描いちゃった。お顔があまり可愛くないかも??

顔が可愛いと、それだけで欠点もかき消されてしまうものです。(人は美しいものが好きなのです)

 

4.作品全体とモチーフのバランスを見よう

見せたい部分が際立っているのかを考えましょう。
監督になったつもりで、この女の子がどう見えるのかを考えましょう。
背景を描いた場合は、背景の細かい部分をどの程度まで描くかを考えましょう。
脇役のモチーフをどこまで描くかも重要です。

meiの顔

もっと、モチーフを増やしても良いかもしれないですね。

離れて見ても印象的な、近くで見ても新しい発見があるような作品を目指そう。

 

5.モチーフの細かい部分も描き込もう

顔の大きさを変更し、周りのモチーフを増やしました。
さらにモチーフの細かいところまで描き込んでいきましょう。

描き込めば描き込むほど、ペン入れをするときにスムーズです。

細かい部分に個性が出ます。好きなものを詰め込もう。

 

6.線に強弱をつけよう(ペン入れ)

やっと、ペン入れの段階まできました。
私の場合は、下書きに直接ペン入れはしません。
なぜかというと、描き込みすぎて用紙が毛羽だっているので、着彩をするときに発色が悪くなってしまうからです。
新しいケント紙を下書きの上に乗せてトレース台を使って写していきます。
強調したい部分には、太いペンか濃い色のペンで描くと良いと思います。
コピックマルチライナーのブラウン0.1とブラック0.1を使用しています。

強調したいところは、オーバーな線で!!

線画はこんな感じになりました

主に顔と上半身にブラックを使用することで、顔まわりを目立たせています。
パッと見たときに、目線が作品の上の方を見てから、下に抜けていくようにしています。
足元のふわっとした感じが、より強調されることを期待しています。

 

7.メインカラーを決めて塗りましょう

塗る色を迷ったときには、メインカラーを決めると塗りやすいと思います。
例えば、ざっくりと「ピンク系のイラストにする」と決めてしまうことです。
このイラストでは、オーロラっぽい色にしたかったので、ピンク系に少し水色系をアクセントで入れています。
コピックの特性を活かして、薄い色から塗っていくのがおすすめです。
この作品は、1日で一気に仕上げてみました。(できれば、数日はかけたほうが良いと思います)
一気に描くと冷静になることを忘れてしまうので、別の日にも客観的に色合いを見ながら塗っていく方が良いと思います。
まとまった時間がなかなか取れないので、学生のうちにたくさん描いて欲しいと思います。

meiの顔

私も夏休みはたくさん描きまくっていました♪

何メートルか離れて見たり、薄目で見たりして、調節しながら描き込んでいこう

 

クオリティは、色んなところが少しずつ良くなった積み重ねで出てくるものです。
できることから、取り入れてみてください♪
私も一生勉強していくので、一緒に描き続けていきましょう。

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記事を書いた講師

mei
mei
イラスト制作のサポートをしてる人。
大学時代から講師を務め、現在は会社員でデザインとイラストの仕事をしながら講師を続けています。

アークオアシス埼玉大井店にて、コピックと液タブが好きな女の子のための『コミック・イラスト教室』を開講しています。

職業:デザイナー・イラストレーター
講師歴:12年目